どうしてあなたはロミオなの?

「 赤ちゃんはどうしてできるの、ママ教えて 」

「 赤ちゃんはね、こうのとりさんが運んでくるのよ 」

「 ふうん、じゃボクはパパの子じゃなくて、こうのとりさん、ていう人とママの子なの?」

「 何言っているの、この子は。こうのとり、という鳥が運んでくるだけよ 」

「 あのねえ、ママ、ボクが聞きたいのはそんなことじゃなくて、誰かと誰かが何するかなんだってば 」

これはジョークですが、今の子供は早熟ですから、何を言い出すかわかりません。しかもあっという間に大きくなって、

「 私パパが嫌いだから家を出たいの 」 とか 「 俺、はっきり言っとくけど大学には行きたくないからね 」 などと

言い出します。どう対応しましょう。

 昔の先生は、黒板に雄しべと雌しべの図を書いて、受粉を説明し、その後すました顔で、こう言ったものです。

「 人間も同じです 」 冗談ではありません。いくら何でも飛躍しすぎています。

こうのとりと言い、雄しべ雌しべと言い、これでは聞いた方は納得がいきません。

ということは、話す側は、相手に対して、理解も共感も動機づけも修整も何も与えられていないということになります。

「 空はどうして青いの?」 「 ボク、○○ちゃんとチュ―しちゃった 」

「 ねえママ、どうして○○君とつきあっちゃいけないの?」「 オレ、万引なんか本当にしてねえよ!」


「 ううん、いじめられてなんかいないよ。でももう学校行き

たくない 」

「 あら、お宅じゃピアノもスイミングも習わせないの?」 

「 もう何もかも嫌になった。私なんか消えて無くなっちゃえば

いいんだ 」・・・様々な、そして山のような人生の 「?」 に、

どう対応しましょう。

ジュリエットは聞くのです。

「 ロミオ様、ロミオ様、どうしてあなたはロミオなの?」

おやおや、ですね。

これは質問とは思えませんが、でももし、答えてあげると

したらどう言ってあげますか。

 人と人の関わり合いは、機械のようにスイッチオン、という

訳にはいきません。

言葉が媒介します。結局のところ、人は言葉で動き、

又動かされるのです。

知識と考え方を言葉に乗せて、ヒューマンスキルで相手に

送り出す、これがコミュニケーションの本質です。


日本人は一般的に、人間関係に技術を持ち込むことには抵抗がありますが、正しい意味で、よりよい人間関係を

作るには技術が必要です。

ましてや、技術を持っていないカウンセラーが、ただその個人的性格と考え方だけでお喋りしているのであれば、

それはカウンセリングとは言えません。

私共は、心理学的手法に言語学的手法を合わせた独自のメソッドと、ヒューマンスキルをもって、

日頃のカウンセリング活動、又、カウンセラーの養成に取り組んでおります。