カウンセリングの守備範囲

日本では、長らく精神病と神経症の領域があいまいでした。

例えば、不安や対人過敏で悩み始めると、それはしばしばエスカレートし、

家族まで巻き込んでDV ( 家庭内暴力 ) になったり、不登校の問題となって、

長く苦しむことが多いのですが、それは病気なのか、そうではないのか、

ではどうしたら良いのかがわからない訳です。

あるいはもっと漠然と、何事にもやる気がおきず、希望も持てず、いわゆる

引きこもりがちになると、本人としては辛いのですが、ただただ困った状態が

続いている、といった場合、一体どうしたら良いのでしょうか。

 そこで思いたって、心療内科や精神科を受診すると抗うつ剤や睡眠薬を処方されて、

一旦は落ち着きます。

しかし、これは対症療法であって、薬が効いている間は不安を感じずボーッとして

いられますが、根本的に治る訳ではないので、悪循環が始まってしまいます。

しかも薬は次第に効かなくなるのです。
 

これらのケースは、精神病ではないので、カウンセリングで良くなります。

それなのに、やや乱暴な言い方で語弊があるかもしれませんが、

日本ではみだりに薬物が多用されているのが現状なのです。

 大まかな目安ですが、自分がどこかおかしいという病識が無く、幻覚などの異常体験が

あるのが精神病※ ( 脳のハードが壊れていて、薬物治療しかない )。

自分自身、変だという病識があって、特別な異常体験は無いのが神経症

( 脳のソフト、つまり考え方がおかしい。思考回路を変えれば治る )。

その中間がボーダーラインと言われるようになってきました。

境界線型の人格障害等と呼ばれているものが、これに当ります。

躁うつ病は精神病の範囲に入りますので、これは医療の対象ですが、そうではない

「 軽うつ 」 などという便利な ( ? ) 言葉で言われる症状は精神病ではありません。

 はっきりさせたいことは、精神病でないのであれば、薬を使用せずにカウンセリングで

治すべきですし、又、治るのです。

( ※  正確な言葉の用法としては、DSMを参照して下さい )